第51回街なか研 ≫ 川崎大師のまちを初めて歩きました

 NPO法人日本都市計画家協会街なか研究会は、研究会の開催50回を記念して第51回研究会を川崎大師のまちに出張して開催しました。

 川崎大師のまちを歩いてみて驚いたことは、金曜日の午後4時30分にまちにはほとんど歩く人もなく、お店も半分程度閉まっていることでした。周辺商店街を探索した後、5時過ぎに川崎大師の仲見世に到着しましたが、仲見世に至っては全てシャッターが降りていました。境内を歩いても閑散としたものでした。

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 浅草のような観光地をイメージしていたのですが、喫茶店のオーナーに聞いたところ、川崎大師しかないので、宿泊は箱根や熱海に泊まるため、観光に来ても夕方に来る人はほとんどいないとのことでした。ちなみに、このオーナー、まちづくりの話題に豊富で谷根千などに出没している様子。ただ者ではないとにらみましたが、詮索はしないでおきました。
 そうそう、まち歩きの情報を収集するために駅前の観光案内所に行ったところ、午後3時までとういうことで、こんな所にも来街者の実態が反映されていました。ただ、まち歩き用の地図は、観光案内所の外に置いておくとか、駅に置いておくとか、考えた方が良さそうな気がします。
 それでも、まちの活性化のために、まちの若い衆が集まって昨年から「楽大師」というイベントを開催しているとのこと。きっかけは3年前に「らくだ銀座」の映画の上映をしてからのようです。詳しくは下記ホームページを参照してください。

http://www.rakudaishi.com/

 私は、東京都北区十条地区で防災に基本をおいたまちづくりの仕事をしていますが、らくだ銀座の本拠地は実は十条です。十条で行っているまちづくりイベント「十條遊縁市」にも、一時彼らは参加していました。らくだ銀座については下記ホームページを。

http://www.rakuda-ginza.com/

 川崎大師のまちを歩いて、もう一つびっくりしたのは、商店街が縦横に広がっていることでした。駅前の、表参道やごりやく通りに始まり、いくつもの商店街がつらなっていました。そして、それほど店舗密度の高くない商店街においても14時~18時の間が車両通行止めになっていました。

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 何はともあれ、街なか研究会の会場となっている「恵の本」さんに。

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 川崎大師表参道の340年前から店を構える料理屋で、「江戸前の名物料理とおかみの名調子を肴に、まちを考える。」と、いう本来の目的に帰って?、美味しくお酒を飲みながら何を語り合ったかは・・・
 実は、ここの若女将は、先ほど紹介した「楽大師」の主要メンバーとのこと。これも先ほどの喫茶店のオーナー氏から仕入れた情報です。若女将にまちのことを聞くと、しきりに340年生きている女将が後から来るからと言いながらも、お酒をつぎながらまちの成り立ちを解説してくれました。
 そして、メインディッシュの大師名物「蛤なべ」。味噌仕立てのなべで蛤がプリプリで、最後のおじやも美味かった。蛤を調達する必要があり要予約だそうです。
 そして真打登場、340年生きている?女将が、川崎大師の縁起からまちの成り立ち、川崎宿との関係などなど、講談師顔負けの名調子です。現在、川崎市の北部で営まれている果樹園は、もとは川崎大師の周辺のものが移転したなど、工業都市としてのイメージが強い川崎ですが、別な顔を知ることができました。最後は、鼓を持ち出して、愉快な一曲。男性陣はしきりににやにや。(曲名は忘れました。ちょっとの飲み過ぎかな)

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 最後に、川崎市からの参加者から、今年は「工都100年」(100年だったかな?間違っていたらごめんなさい)、川崎に工業が育って100年になるので、イベントを行うとの発表。今では、重厚長大産業は公害の過去もあってイメージが低いですが、当時は最先端産業。今で言うIT産業と同じ。ということで、「工都」は変更した方がいいなど、最後にやっと議論らしい議論をして、女将と若女将に圧倒されっぱなしの楽しい夜もお開きとなりました。

 恵の本さんのURLは
http://www.e-daishi.net/0442882294.htm

 街なか研。今年は、「宗教と街なか」に焦点を当てるのかな?とすると、次は巣鴨か柴又か。?
(文責:木村晃郁@株式会社 都市計画同人)

NPO日本都市計画家協会 街なか研究会
http://jsurp.net/xoops/modules/tinyd06/index.php?id=9
全国路地のまち連絡協議会
http://jsurp.net/roji/

この記事へのコメント

datey
2006年05月31日 18:13
お大師様をダシにして、宴会をするとて、駆けつけました。美味かった。肝心お待ち歩きはまた今度。木村さんありがとう。すばやい掲載にすばやい反応です。今回は仏閣でしたが、次は神社にして、たとえば富岡八幡宮の深川はいかがでしょうか。

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